Hug yourself
全曲解説
それでは作品解説とまいりましょう。
前回10年間の代表曲をまとめたベストアルバムをリリースしたが、今回のニューアルバムはそれに匹敵するようなすごい曲ばかりなのよ。
なんといっても初場所デビューでいきなり全勝優勝みたいな横綱曲「Hug yourself」から大作「GOD」まで息もつかせぬラインナップがならぶ。
これを聞いてしまったが最後、自分が愛しくて愛しくてたまらなくなる。
とくに自分を好きになれない人は絶対必要な一枚だ。
何十万もセミナーにつぎこむより、2500円で人生が変わるぜ。
あなたがどれだけすばらしい存在か気づくだろう。自分に一生連れ添ってくれるパートナーは親でも恋人でもない。
自分自身なのだ。
それなのにあなたは自分に感謝もせず、ねぎらいもせず、ほめもせず、
くだらない自我に縛られ、世間の常識に洗脳され、見下し、いじめ、自分で自分を攻撃するという無礼千万な蛮行をやっていないか?
そんな大バカ者はこの歌を1000回聴いて反省しろ!
そして自分にあやまり、愛してやれ。――― 歌詞ページはこちら ―――
うまくいってるときは人がほめてくれるけど、うまくいかないときは自分で自分をほめてやれ。
なぜなら悩み苦しんでるときに魂は成長する。
自分で自分を攻撃するのをやめる。
どんな時の自分でも100点満点だと、
自分を抱きしめてやれ。
小人さんの大活躍でシングル級の名曲ができた。
え~昔の人はうめえこと申しやして、
「バカな考え、休むに似たり」なんざあ
いちいち正解ごもっともでございますな。
「するってとなにかい、考えねえほうがいいって、いうのかい?」
はいはい、そのとおり。
人間、第一印象ってもんがだいたい正解でして、
悩みに悩んで出した結果ほど、うまかあいかねえ。
本当のことを申しますってえと、
結果よりも決断の方が重要なんですな。
リスク管理よりもやまカンのほうが大切なんですな。
ですから2回考えてもだめですわ。
最初のカンにしたがって飛び込んでいく
「チャレンジ脳」をつくらねえことにゃあ、
いつまでたっても、人間変わりません。
こちとら情報断食ってもんをやってつくづくわかりやしたわ。
答えを外側に求めた時点でもう終わりだと。
ひとりになって自分の内側とむきあえば、答えは必ず見つかるってすんぽうよ。
なぜならクマさん、あんたはすべてをしってるんだぜ。
今回のアルバムでいちばんノリノリの歌「Don't think twice」は「二度考えるな」という意味だ。
3.きらわれる勇気
やはり小人伝説は本当だった!
前回は新曲を30曲もつくったが、今回は本の執筆がメインなので、歌を作る時間がない。
いつものように降ってくるメロディーはiPhoneに100曲くらい録音してあるのだが、曲として完成させるのには1曲に1日とられる。
まあアルバム3枚くらいの未発表曲があるので、まあいいか。
昨日ビール飲んで酔っぱらっておぼえていないのだが、朝パソコンを開くと1曲完成している、、、
小人さんの仕業だ!
心理学者アドラーの方法論を描いた「嫌われる勇気」がベストセラーになったが、これは大事なことである。
とくに「和をもって良しとなす」伝統の日本では、ついつい人の目を気にしたり、やりたいことを妥協したり、いいたいことが言えなかったりする。
根源的なまちがいは他者に承認を求めることである。
本来人は自己承認で生きなくてはならないのに、他人の物差しで生きている人がたくさんいる。
これは自分の人生を他人に売り渡し、他人の人生を生きることだ。
君の人生の主役は君しかいないはずなのに。
自分の信じることを貫く、嫌われる勇気をもってほしい。
4.千年の軛
いよいよ帰国だぜ。
ふつうはバケーションが終わって仕事にもどるのが嫌だろうけど、オレの場合は仕事も遊びなんでそっちも楽しみ。
また全国をまわってさまざまな人生に出会えると思うと、わくわくする。
NHKの大河ドラマみたいな和風の曲ができた。
みんな人生がうまくいかないのを自分だけのせいにするが、こういう角度から世界をながめると、自分の存在理由が見えてくる。
親とうまくいかないのはなぜ?
毎回同じパターンの男と付き合ってしまうのはなぜ?
親から受けた虐待を自分の子供にもしてしまうのはなぜ?
など、人は自分の人生だけじゃなく、何世代も受け継がれてきた癖や習慣をもっている。
それを「千年の軛」と呼ぶ。
くびきとは、家畜につける首かせのことだ。
そしてあなたは千年の軛を断ち切るため無数の魂の中から選ばれ、この世に遣わされた英雄なのだ。
それがあなたの本当の正体だとしたら?
さあ勇気を振り絞って自分自身の人生を切り開いていこう!
5.生きていること
なにしろギターがないんで、鼻歌をiPhoneのボイスメモで録音し、アプリでコードとメロディーを探しながらつくってる。
チョー不便だが、頭の中に歌はほとんど完成形で降ってくる。
ギターなしでも歌は作れるんだなって初体験に驚いたわ。
「生きてること」は、明るいゴスペル風なメロディーで元気が出る曲だな。6.Beyond the border
この曲は10年以上前のバンド ONSENS時代に誕生したファンクミュージックである。
10年の時を超え、天才アレンジャー隆介の手によってむちゃくちゃカッコいいアレンジとなって復活した。7.hlm(フルム=夢)
この曲はこのアルバム作成時に誕生した曲であり、
フルムとはアラビア語で夢という意味である。
この一曲が入ることでこのアルバムに重厚感が生まれている。8.バンジージャンプ
2007年オーストラリアのケアンズで50メートル級のバンジーを飛んだことがある。
階段を1段ずつ登るたびに地上は小さくなり、恐怖が大きくなっていく。
これをたとえるとだな、地面は本来の自分がいるべき場所であり、
なれあいやぬるま湯や、向いてない仕事や肩書きや地位を求めて階段を登るたびにそこからはなれていく。
気がつくときみは本来の自分から遠くはなれた場所に立っている。
そこで決断が迫られる。
すべてを捨てて飛び込めるか?
ふたたび原点にもどる勇気があるか?
マジでビビったぜ。
しかし何度も死にかけてるオレは、思いっきり飛んだ。
インストラクターも驚いていたくらいカッコイイジャンプだったという。
しかも落ちてく瞬間、オレは無意識に叫んでいた。
「ありがとーーーーーー!」
今日の新曲もアップテンポのストレートロックだ。9.未来からの伝言
マドリッドから列車で30分、中世の街並みが残るトレドへいく。
タホ川に囲まれた天然の要塞は「町全体が博物館」と言われる。
この迷路のどこを歩いても美しい景色に出会える。
ギリシア人画家のエル・グレコもトレドに魅せられ、ここに住んで多くの傑作を残した。
街を歩いていると、急に言葉とメロディーが降ってくる。
だめだよ、今回はギターもってきてないんだから。
歌は作りませんって。
神様だか死者だかわかんないけど、そんなに伝えたいのかよ。
わかった、わかった、しょうがないなあ。
オレは人ごみを離れて石段に腰掛け、iPhoneのギターアプリでコードを探し、追いつかないほどのスピードで降りてくる歌詞を必死でノートに書きとめる。
あら、できちゃった~
10.永遠が終わる日
すべての死者、
そしていつか必ず死者となる生者全員に捧げる。
11.GOD
きゃー、ついにヤバイ曲作っちゃったよ。
さすがにこれだけは言っちゃいけねーってことを歌にしてしまった。
「COTTON 100%」にも登場する親友ヒサトは、宗教勧誘にむかって一喝した。
「目の前の神が見えんのか!」
勧誘にきた若者は尻尾を巻いて逃げ帰ったが(笑)、たしかに究極の真理である。
たとえば動物や昆虫が見ている世界と人間が見ている世界がまったくちがうように、人間一人ひとりが見ている世界もまったくちがう。
蝶は腹が減ってる時は花しか見えないし、交尾の相手を探している時は異性の蝶しか見えない。
人間も好きな相手にラブメールをもらったとき世界は天国に見えるが、振られたとき地獄に変わる。
このように個人個人が見ている世界もちがうし、個人の感情次第で変わる。
つまりみんな自分で世界を作り出しているわけだ。
物理学では客観的立場というのは存在しないし、気象学では蝶の羽ばたきすら地球の裏側の天気に影響を与えるという。
たとえばハワイのヒーリング「ホ オポノポノ」では、こう考える。
私の中に世界があり、
私が世界を作り出し、
私が世界に対して全責任をもっている。
この「覚悟」をもたないと、本当の意味で自分の人生を生きることはできない。
すべてを他人や運命のせいにして、永遠の「犠牲者」として一生を終えてしまう。
「I am the GOD!」というのは、ヒットラーや麻原彰晃のような独裁者になることと逆である。
自分がすべてを作り出しているという覚悟を持ち、自分も他者も花も虫も動物も神々の一員として敬い、謙虚にワンネス(すべてはつながっているという世界観)を生きることだ。
12.BAD JOKE
変な歌ができちゃった。
はじめての下ネタ入りの歌だぜ。
屁のように消える悲しい道化者って!(笑)
だいじょうぶかな?(汗)Hug yourself
2016年4月リリース。12曲。2500円。